【ルール紹介】ル・アーブル【レビュー】

ルール紹介&レビュー
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今回は ル・アーブル を紹介します!


ル・アーブル (Le Havre) ボードゲーム

 

プレイ人数2~5人

 

ルール紹介

メインボード

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サプライ置き場や、カード置き場があります。

 

資源

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表と裏があって、表の未加工品をカードの効果などで加工すると裏返す事ができます。

チップ右下には売ったときにいくらになるか、食べられる資源には何食料分の価値があるかが書いてあります。

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さらに、木材と石炭はエネルギーとして払う事ができます。(木材は1エネ、石炭は3エネ)

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加工すると、出るエネルギーが上がります。

 

準備

メインボードにプレイ人数によって使う建物カードを準備して、所定の位置に置きます。

ラウンドカードも所定の位置に重ねておく。

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2金、魚✕2、木✕2、粘土を補充しておきます。

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各プレイヤーは初期資金5金と石炭を持ってスタート。

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ゲーム進行

手番順に次のアクションを行います。

  1. 船を動かす。
  2. 「物資の獲得」「建物を使う」のどちらか。

さらに、このアクションに加えて、何度でも

  1. 建物の購入
  2. 建物の売却

をすることもできます。

 

1.船を動かす。

自分のターンになったら、船を動かします。

船が1番うしろの人が手番で、他の船を飛び越して、一番前に動かします。(動かし方は決まっています。)

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最初の1周だけ、供給タイルを表にします。(2周目からは表のまま)f:id:kirinnox:20200516215244j:plain

 

次の人はこうです。

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船を動かしたら供給タイルに書かれている物資をストックから補充します。

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もし、供給タイルに利子と書かれていたら

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借用書を持っているプレイヤーは1金をストックに払います。(詳しくは後述)

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2.「物資の獲得」か「建物を使う」のどちらか。

次にメインアクションとして

  • 物資の獲得
  • 建物を使う

のどちらかを行います。

 

物資の獲得

サプライ置き場の1種類選んで、そこにある資源を全て取ることができます。

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建物を使う

人コマを、建物に移動し、建物の効果を使う事ができます。

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  • 移動しないで効果を使うのは不可(同じ建物を連続で使うことはできない。)
  • 誰かが既にいる建物は使えない。

ちなみに、誰が所有する建物でも使う事ができます。

 

建物に入ったら、使用料を払います。(画像は1飯)

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使用料は公共の建物だったら、ストックに払う。

誰かの建物だったらそのプレイヤーに払います。(建物の効果は後述します。)

 

追加アクションを説明します。

 

建物を購入

公共の建物か、建設予定のカードの列の1番上の建物か、船カードの山の1番上、を購入する事ができます。

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建物の価値分のコストを払って、建物カードを自分の手元に置きます。

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価値と購入コストが違う場合もある。(もちろん購入コストを払う)

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建物の売却

自分の建物か船を売却して、公共の建物とし、その価値の半額をすぐにもらう事ができます。

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ラウンド終了

こんな感じで手番を行っていって、船がタイルの1番右に来たプレイヤーのターンが終わるとラウンド終了です。

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ラウンド終了時には

  • 収穫
  • 食料支払い
  • 都市による建物の建築

の処理を行います。

 

収穫

ラウンドカードに収穫ありと書かれている場合(ない場合もある)

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  • 麦を1つ以上持っているプレイヤーは麦を1つ貰える。
  • 牛を2つ以上持っているプレイヤーは牛を1つ貰える。

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食料支払い

全プレイヤーはラウンドカードに示された数の食料を払います。(プレイ人数に対応しているところを見る)

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都市による建物建築

最後に、このアイコンがあったら

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スペシャルビルディングの山の1番上をめくって、公共の建物のところに配置します。

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このアイコンがあったら

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建築予定の建物のうち、右上の数字が1番小さい建物を公共の建物として配置します。

 

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ラウンド終了処理が終わったらラウンドカードを表に返す
と、船になっているので、船の置き場に置きます。

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最終アクション

上記のような感じでラウンドを繰り返していって、最終ラウンド(プレイ人数によって何ラウンドになるかは違う)が終わったら、全プレイヤーは最後に1回ずつアクションを行えます。しかし

  • 供給はなし
  • 建物の購入はできない
  • 誰かが建物にいてもその建物を使う事ができる

という特別条件のターンです。

基本的には、どっかの建物を1つ最後に使ってゲーム終了という感じになると思います。

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得点計算

最終アクションが終わったら得点計算です。

自分が所有する建物の価値と、手元に残った金の合計で勝負です。(資源は点数にはなりません)

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補足1 金→食料

ゲーム中、金はいつでも食料として使用できる。(1金→1食料として使える)

 

補足2 お釣りなし

金のお釣りは出ますが、食料やエネルギーのお釣りは出ません。

 

補足3 借用書

食料の供給ができないとき利子が払えないときのみ借用書と4金を受け取る事ができる。

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借用書はいつでも5金払って返す事ができる。

ゲーム終了時まで持っているとマイナス7金の扱いになる。

もっていると、誰かが利子のマスに止まったときに1金払わなければならない。

 

ルール的には以上ですが、建物を説明しないとルールの全容がわかりませんね!

 

建物紹介

工務店 / 建築会社

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ゲームの最初から公共の建物としてある建物です。

この建物を使うと、建築予定の建物の1番上の3枚のうちどれか

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資源を払って建築
します。

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建築した建物は自分の手元に置く。(自分の所有建物になる)

ただし、この効果では船は建築できません。(船は後述の波止場で建設します)

 

中央市場

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2 + 所有する家マークの建物数 = 資源(未加工)が貰える。

ただし、全部違う資源にしなければいけない。

そのあと、特別な建物の上から2枚を見て、好きな順番で戻す。

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持っていると、食料支払いのときに、支払う食料を減らしてくれる。

どれくらい減らしてくれるかはプレイ人数によって違う。

船会社(後述)を使ったときに品物を売る事ができる。

 

船会社

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自分の船を使って資源チップを売る事ができる。

まず、出航する船を選んで、船✕3エネルギー払う。

船の積載量の限度まで品物を売れる(木造の船2個、鉄の船3個、鋼鉄の船4個まで売れる)

 

波止場

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船の資源を払って船を建築できる。

木造船ではない船を最初に建築する人は、波止場の中央にレンガを置かなければいけない。

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パン屋

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手持ちの小麦をいくつでもパンにできる。

焼いたパン2個につき1エネルギーを払う(端数切り上げ)

さらに2個につき2金もらう(端数切捨て)

麦はそのままでは食えないので、ここでパンにすると食料にできます!

 

資源を加工できる建物

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他にも魚を燻製にしたり(食料数アップ)、粘土をレンガにしたり、木材を木炭にしたり、石炭をコークにしたり、牛を牛肉と革にしたり、革をレザー商品にしたりする建物があります。

エネルギーを払う必要があったり、追加でお金がもらえたりします。

 

他にも単純に資源がもらえたり、最後ボーナス点になったり、めっちゃいろいろな建物があります。

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この建物たちを使って資源をいろいろやりくりして、食料を確保し、自分の建物を増やしていくと勝利に近づきます!

 

以上です!

 

レビュー

総合☆☆☆☆
コンポーネント☆☆☆☆
盛り上がり☆☆
論理性☆☆☆☆
飽きない度☆☆☆
重さ☆☆

 

総合☆☆☆☆

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面白い。

最初にやったときは、何をどうして良いのか全くわからなかったので、右往左往して終わったが、何をすればわかってくるととたんに面白くなる。

狙う道はいろいろあって、とりあえず、食料確保をどうするかw

魚をとって燻製にするか、牛を繁殖させて肉にするか、麦を増やしてパンを焼くか、船を作って食料を持ってきてもらうか、金で食い物を買うか。

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主にそんなところ。

それを供給具合とか、建物の建つ順番とかを見ながら狙っていく。

 

毎回の食い扶持がなんとかなったら、建物を狙いに行く。

最終的に持っている建物の価値で勝負なので、自分の建物を増やす。

それも、資源を使って建てるか、金に物を言わせて買うかw

商品を出荷するか、豪華客船を建造するか!

 

ほんと、いろいろあって、それを考えるのが楽しい。

 

「どうやって食い扶持を稼ぐか」という点とか「建物がどの順番で建つか」という点がアグリコラにめっちゃ似てる。


アグリコラ リバイズドエディション (Agricola) 日本語版 ボードゲーム

 

☆4にしたのは、各ゲームごとの差が、建物の建つ順番スペシャル建物だけだと、ちょっとリプレイ性が弱い気がするところ。

ゲーム自体はかなり面白いと思う。

やり終わった後、満足感がある!

おれはボードゲームが好きなので、いつも、ちょっとやりたいない気がしてしまうので、満足感が得られるこのゲームすごいゲームなのかもしれないw(いつも常にやりたりない気がしてしまうw)

プレイ時間も長めだしね。

 

日本語版のル・アーブルコンプリートパックには拡張も含まれているので、コチラを買えばリプレイ性もあって☆5かもしれない!

 

欲しい!

 

コンポーネント・雰囲気☆☆☆☆

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最初はアートワークがあまり好きではないと思った、しかし、なんかだんだん好きになってくるw

資源のチップが良い味出しています。

ひっくり返すと加工されるというところも良いです。

 

盛り上がり☆☆

じっくりやるゲーム。

 

論理性☆☆☆☆

ゲームが始まると、運要素はごくわずかです。

今後の建物予定も全て見える。

運要素は特別な建物のみだけど、市場で操作できる。

故に実力が出ます。

 

飽きない度☆☆

前述の通り。

拡張入りのコンプリートパックだったらもっと飽きないかも。

 

重さ☆☆☆☆☆

手番手番はかなりあっさりしていて、シンプルです。

しかし、後半になると、建物がめっちゃ多くなって選択肢が増え、長考が誘発しますw

プレイ感が重いです!

だがその重さが良い。

このゲームは長考が楽しいゲームだ。

しかし、あまりに長い長考をするプレイヤーがいるとかなり重くなりそうです。

私と嫁はかなり早指しですが、2人プレイで1時間程度です。(はやw)

 

評価まとめ

ノスタルジックな港で、じっくりリソースマネジメント。面白い・・・

 

オススメのアイテム ダイストレイ

 

メインボードにチップサプライ置き場がありますが、無視してごっちゃりw

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意外とやりやすいです。

なぜかと言えば、取るときはちょっと探すけど、結局、払うときにバッサリ払えるからw

取るときに探すか、払うときに探すかの違いですよw

 

ル・アーブルが好きな人にオススメのゲーム

 

さすがウヴェさんと言ったところで、アグリコラはかなり似てますね。

甲乙つけがたい面白さです。(ル・アーブルの方がちょっと長いけど)

考えることの多さ的にスルー・ジ・エイジズをオススメしますw

あとゲームシステムはナショナルエコノミーに似てます。(建物の出方とか)

 

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