今回は ブラス:ランカシャー を紹介します!
アークライト ブラス: ランカシャー 完全日本語版 (2-4人用 60-120分 14才以上向け) ボードゲーム
プレイ人数2~4人
ルール紹介
こちらがメインボード
このメインボードに、個人ボードから建物を建てていきます。
↓個人ボード
セットアップ
個人ボードに建物タイルを並べて、30金とカード8枚を持ってゲームスタート!
ゲーム進行
ブラスは前半(運河の時代)と後半(鉄道の時代)に分かれています。
基本的にやることは似ていて、手番ごとに2アクションします。
手番
自分の手番では、2アクションをします。
↓アクションの選択肢
- 建設
- 敷設
- 開発
- 売却
- 借金
- パス
2アクションは同じアクションでも可。以下アクションの説明
建設
手札からカード1枚を使って、建物を建てます。(書いてあるコストを支払う。)
このとき使うカードには2種類あって、都市名が書いてある都市カードと
産業の種類が書いてある産業カードがあります。
都市カードを捨てた場合は
その都市の空いているマスに建てます。
産業カードの場合は対応する建物を建てることができるのですが
産業カードの場合、建てたい都市にすでに自分のタイルがあるか、または建てたい都市に自分の運輸タイル(船or列車)が接してないといけません。
産業カードでは自分のタイルが接してないところにいきなり飛び込むことはできません。
建物を建てるときは個人ボードのタイルは最下段から建てる。(なくなれば次の段に行ける)
さらに、↓アイコンは前半
↓アイコンは後半にしか建てられないなどの制約もあります。
建物タイルは表裏があり、裏面には点数と収入増加(後述)が書いてあります。
メインボードに建てるときは表面で建てますが、表面のままでは何ももらえません。
建物ごとの条件を満たすとひっくり返って、勝利点と収入増加が貰えるようになります。
以下建物の説明。
紡績所
効果は後述
港
効果は後述
製鉄所
製鉄所は建てたときに上に鉄が置かれます。
この鉄をコストなどで使い切ると裏返ります。
炭鉱
炭鉱は建てた瞬間に石炭が置かれます。
この石炭を使い切ると裏返ります。
造船所
造船所は、一番下は建築することはできず、開発(後述)で捨てて、2段目、3段目を建てないといけません。
造船所は建てた瞬間に裏返って、得点と収入増加をもたらします。
収入増加
上記のように建物がひっくり返ったら、収入増加が増加します。
建物をひっくり返したとき、書いてある収入増加の分、収入トラックを進めます。
↑例えばこの炭鉱をひっくり返す事ができたら(収入7上げ)
↑こんな感じで収入マーカーが7マス進みます。
ラウンド終了時に収入がもらえるのですが、貰える金はマスではなく右側の数字です。
コストの金について
このゲーム、コストなどで払った金は自分のプレイヤーマーカーの上に置いておきます。(そのラウンドでいくら使ったかがわかる)
そして、次のラウンドは、払った金が少ない順に手番になります。
これはラウンド終了時に処理されます。
石炭と鉄について
建物を建てるとき、コスト(金、石炭、鉄)を払う(使う)んですが・・・この石炭と鉄の仕組みが少々複雑です。
石炭と鉄はメインボード上から使う必要があって、メインボード上にある資源は誰の建物の上からでも使えます。
鉄はメインボード上にあるどの製鉄所からでも(誰の製鉄所でも)使えます。(使った鉄はサプライに戻す。)
使い切ると裏返るので自分のやつから使うのが一番得です。
建物の上に鉄が無い場合は右上の市場から買って使うこともできます。
↑下から買う。下段の方が値段が安い。
石炭は「つながり」が必要で、しかも一番近いところから使う必要があります。
建てる建物に接続している一番近い石炭を消費しないといけない。(誰のタイルでつながっていても良い)(一番近い石炭が2箇所以上ある場合は選べる。)
鉄と同じように建てた建物と接続している石炭が無い場合、市場から買うことができるんですが
石炭はここでも繋がりが必要で、建てた建物とどこかしらの交易マークが接続している必要があります。(つまり石炭市場は交易マークにある、みたいな感覚です。)
↓交易マーク。
交易マークはメインボード or 誰かが建てた港にあります。
例えば
コストに石炭があるのに、接続している炭鉱も交易マークも無いという場合は石炭を払えないので建てられません。
石炭と鉄について(補足)
前述のように、製鉄所と炭鉱を建てたときに資源が乗る → その資源や市場から消費されるんですが
製鉄所や炭鉱を建てて、資源を乗せるとき、市場のマスが空いていた場合、そこに売ります。
売った分の金が貰える。
ただし、石炭を売る場合はどこかの交易マークに接続している必要があります。
↓建てたけど交易マークにつながってない場合。
建てた瞬間に資源が減ってひっくり返りやすくなる上に、金も貰えるので売るのは非常に得です!
さて、ここまでアクション「建設」の説明でした。
ちなみに、カードの内容が関係あるのはこの「建設」だけで、他のアクションは「何でも1枚」捨てればアクションを行うことができます。
それではアクションの選択肢に戻ります。
敷設
手札からカードを1枚(何でも可)捨てて、運輸タイル(前半=船、後半=鉄道)を置く。
運輸タイルを置くためには、左右どちらかの都市に、自分の建物があるか、もしくはその都市に接続している自分の運輸タイルがないといけない。
ちょい複雑ですが、その都市に自分がリーチしているかという感覚ですね。
前半=船
前半は3金払って、船タイルを川に沿って置きます。
青い線みたいなのが川です。
前半は川がなくて線路だけのところには置けません。
↑こんな感じです。
後半=鉄道
後半は2つの選択肢があって
- 5金 → 1つ敷く
- 15金 → 2つ敷く
15金払うと1アクションで2つ敷けます。
後半は今度は線路に置きます。
そして、鉄道を置く場合は、タイル1つにつき石炭を1つを消費します。
建物と同じで 一番近いとこから優先的に使う → なければ市場から買う(接続が必要) です。
開発
手札からカード1枚を捨てて(何でも可)アクションをします。
鉄を1~2個メインボード上のどこかから消費して(建物上になければ購入可)
個人ボードの一番下段のタイルを1~2枚選んで捨てることができる。
捨てればいきなりレベルの高い(勝利点の多い)建物を建てられるようになってお得。
また、造船所は一番下やつをコレで捨てないと建てられません。
売却
手札からカード1枚(何でも可)を捨て、「売却」アクション。
「売却」は紡績所と港をひっくり返すアクションです。
売却アクションには2つの選択肢があります。
- 港タイルを使用して売却
- 遠方市場を使用して売却
港をタイルを使用して売却
「自分の紡績所」と接続している「港タイル(誰のでも可)」を1セット選んで、両方ひっくり返します。(他人の運輸タイルで繋がっていてもOK)
それぞれタイルの所有者が収入増加します。
遠方市場を使用して売却。
いずれかの交易マーカーに接続している「自分の紡績所」を選びます。
遠方市場タイルをめくって、書かれている数マーカーを下げます。
マーカーのある段にかかれている収入増加が得られて、その後、選んだ紡績所を裏返す。(もちろん収入増加)
ちなみに、このとき☓に到達してしまうと
売却失敗で紡績所も裏返す事ができません。(しかもアクションも強制終了。)
売却アクションは1アクションで(遠方市場が☓にならない限り)何セットでも売却することができます。
借金
アクションの説明も最後の1つです。
このゲームのキモ。借金です!w
カードを1枚(何でも可)捨てアクション。
10/20/30金を即座にもらう事ができます。
収入トラックを3金分下げます(3マスではなく3レベル分戻す)(下げ終わったあとはそのレベルの中の一番高いマスに置いて良い)
収入は下がりますが、最大30金を手にすることができますw
1つだけ注意点があって、後半(鉄道の時代)の山札が尽きたあとは借金できません。
(山札が尽きることを知らせるために、山札が尽きる直前におっさんのタイルが出てくるようになっていますw)
さぁアクションをすべて説明しました!
基本的に1手番で2アクションを行いながらゲームを進めていきます。
次に、ゲーム全体の流れを説明します。
ゲーム全体の流れ
ラウンド
- 手番ごとに2アクション(2アクション=手札2枚消費 → 2枚引く)
- 手番が1周したら1ラウンド終了
- お金が少ない順に先手を並び替える(少ない人が先手)
- 全員が収入を貰って次ラウンド開始
こんな感じ進行します。
ラウンドを続けて行くと、いずれ山札が尽きます。
山札が尽きたら手札は補充せず、全員が手札を使い切るまでアクションを続けたら前半(後半)終了で得点計算になります。
得点計算
前半と後半終了時に得点計算をします(ゲーム中2回の得点計算があるということです)
メインボード上の
- 運輸タイル(船or鉄道)
- 建物タイル
から得点を得ます。
運河タイルは、繋いでいる両端の都市にある、(・ー・)のマークの数だけ得点になります。
メインボードにある建物の得点を得ます。(ひっくり返っているタイルだけ)
前半終了時
前半終了時の場合はメインボード上にある運輸タイルとレベル1の建物をすべて捨て札にします。
その後、カードなどを配り直して後半へ。
後半終了時
残った金は10金=1点になりゲーム終了!
勝利点が多い人が勝ちです。
大筋は以上。以下補足。
補足
1手番目
運河の時代の1ラウンド目だけは、全員1アクションだけやります。(以降は全部2アクション)
タイル無し状態の建設
産業カードは自分のタイルがつながっている都市しか建築できないんですが
メインボードに自分のタイルが1枚もない場合だけ好きな場所に建築できる。
または、メインボードに自分のタイルが1枚もない状態で「敷設」アクションをして運輸タイル(船or列車)を置く場合はどこでも置ける。
メインボードへの最初の着手は自由度が高くなるってことっすね。
前半と後半の建築
前半はひとつの都市に1人1つまでしか建築できないという制限がある。
後半は制限なしでバリバリ建てられる。
建て替え
メインボードの自分の建物を捨てて同じ種類の建物を建てることができる。(捨てた方の勝利点は得られなくなる)
(コストやカードはしっかり払います)
または、石炭(鉄)がゲーム盤上に全くない(市場にもない)場合だけ、他人の炭鉱(製鉄所)を建て替えることができる。
こちらもコストとかカードは適するものを払わないといけません。
2アクション建設
自分の手札2枚と2アクションを使うことで、好きな都市カードを捨てたように1回建築できます。
ルール説明は以上です。
レビュー
総合 | ☆☆☆☆☆ |
コンポーネント | ☆☆☆☆ |
盛り上がり | ☆☆ |
論理性 | ☆☆☆☆ |
飽きない度 | ☆☆☆☆ |
重さ | ☆☆☆☆ |
総合☆☆☆☆☆
めっちゃくちゃ面白いです!
このゲームの独特なところは、盤上に生産された資源が全プレイヤー共有であり、そしてむしろ資源を使い切った方が有利という。
資源使ってくれてありがとう^^となるわけですね、でもやはり資源が枯渇するとやりたい事ができない!
というなんとも言えないプレイ感です。
借金と収入のシステムも非常に良くできていて「収入を増やしたい!」→「でもとりあえず金が無いと何もできない」→「収入減らしてでも借金だ!」
しかも、収入レベルが低い人ほど有利に借金できるシステムで、最後まで全然収入がなくて借金だけで戦ってもそれはそれで勝てるし、しかし、もちろん借金を最小限にして収入上げてく戦略も強いという。
いやー神バランス!
メインボードは両面刷りになっていて、表面は2~4人用、裏面は2人プレイ用のマップになっています。
私は2人プレイをすることが多く、表面でやっても面白いのですが、裏面もかなり場所の取り合いが加熱して面白いです!
2人だと裏面に飽きたら表面も楽しめるという・・・
ブラスにはこのランカシャー(通称:黒)とバーミンガム(通称:白)があって、BGGのランキング的にも白の方が評判が良いみたいですが、黒は黒で違った面白さがあると感じています!
私は 黒 → 白 の順で経験しましたが、白ブラスを経験した後でもやっぱり黒も良いな!となる。
どちらかというと、黒の方が要素は少なく(そうはいっても複雑ですが・・・)、シンプル故の読み合いやエリアの取り合いが激しい印象。
白の方が黒に要素を足したような印象があり、どちらもうなるほど面白いんですが、個人的にはシンプルな黒からやるのがオススメです!
コンポーネント・雰囲気☆☆☆☆
メインボードからカードまで、完全にダークな世界観でキマっています。
ダークながらも、美しいタイルと景色。
たまりませんね。
個人的には、金チップの「15」ってちょっと使いにくい気がするんですがw
盛り上がり☆☆
静かに考えるゲーム。脳内は大盛りあがり。
論理性☆☆☆☆
カードの引き運が少しありますが、戦略大事!
自由度が高く、もろにプレイヤーの趣向が盤面に反映されるゲームです。
良い立地の取り合いやどの建物で攻めるかなどの戦略も熱い。
飽きない度☆☆☆☆
基本的に、毎回やることは同じ。
しかし、ゲーム自体が面白くて中毒性があるので全然飽きませんね。
私はもう何年もプレイしていますw
重さ☆☆☆☆
重め。
ついつい、考えて長考してしまう。
相手が長考してても、コチラの脳みそもごちゃごちゃなので、全然気にならないw
終わった後満足感がある。
評価まとめ
ワレスさん天才。巨匠!
オススメのアイテム
カードスタンド
常に手札が8枚あるので、スタンドがあった方がやりやすいです。
ポーカーチップ
なぜか、入ってる金のチップが1,5,15で、15がちょい使いにくく感じますw
私はポーカーチップを使っています。
デラックス版だと専用チップも入ってるんですよね。(かっこいー)
または、最近は蒸気の時代のチップが小さめで調子良いですねw
そろばん型カウンター
ブラスは前半終了時とゲーム終了時の2回しか得点計算がない割に、得点トラックと収入トラックが共有されていて、正直やりずらいです。
そこで得点はコチラのカウンターに入れて管理しています。
他のゲームにも使えるし、良いアイテム!
スリーブ
カードがカッコ良いし、結構ずっと手持ちなのでスリーブに入れたくなるw
カードは 76枚なので 1セットあれば良い。
ブラス:ランカシャーが好きな人にオススメのゲーム
やっぱりなんと言っても白ブラス。
でも白黒、どちらも面白くて、黒からやるのが個人的オススメ。
「借金気持ちー!!立地の取り合いたまらねー」という人にはやはりワレスさんの蒸気の時代!(作者さんはジョンボーラーさんというデザイナーらしいです!)
あとは、やはりワレスさんのANNO1800。
全然違うゲームなのになぜかプレイ感が似ているw(ワレスさん天才か?)
ダークな世界観で重めのボドゲが好きな人にはバラージをオススメします!
あと、世界観やプレイ感的にサイズが近いかもしれません。
私が初めてブラス:ランカシャーを遊んだときの感想はこちらの記事に書いてあります。

あとはボドゲ50個遊んで1番面白かったのがブラス、の記事w

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